「Googleを理解しよう」
2019年10月8日
コアアルゴリズムアップデートの実施
Googleは、2019年9月24日(現地時間)に、コアアルゴリズムアップデートを実施しました。
今回も事前予告後の実施でした。今年に入って3度目のアップデート実施となります。
1回目 3月に実施 2回目 6月に実施された為、筆者も9月中に実施されるのでは?と考えておりました。
このコアアルゴリズムアップデートについておさらいしてみましょう。
コアアルゴリズムアップデートとは、分かりやすくいうと、Googleが、検索結果の基準となる部分を大きく見直し、変更を行うものです。
よく「アルゴリズム」という言葉を耳にすると思いますが、基準=アルゴリズムだと考えてみて下さい。
Googleは常にアルゴリズムの変動をわずかに実施しておりますが、その大規模バージョンがコアアルゴリズムアップデートです。
※コア=物事の中心部 ですから、ここが大きく変更しましたというものです。
では何故Googleはこのアップデートを繰り返し実施するのでしょうか?
理由はとてもシンプルです。
【ユーザーに最適な検索結果を返す】これが目的です。
最適な結果とは一体何なの?そう思う人もいますよね。
仮に仕事中に猛烈にはが痛くなったと仮定した場合、我慢できないあなたは休憩中でも行ける職場から比較的近い歯医者さんを検索するでしょう。
職場が新宿なら、検索ワードは[新宿 歯医者]あたりが妥当でしょうね。
新宿は日本屈指の大都市です。歯医者は沢山あることでしょう。
この記事をご覧頂いている方でしたらお分かりだと思いますが、
[新宿 歯医者]での検索結果で、1位に表示されたサイトに書かれている文章が薄ぺらなものな筈はありませんよね。
ましてやモバイル未対応であったり、ページスピードが遅くて全然進まないなどはあり得ないですよね。
もはやモバイル対応・ページスピードを抑えておく事は当たり前で、いかにオリジナリティ溢れ、ユーザーを魅了するコンテンツが書かれているかが重要になっています。
勿論、そういったサイトは外部リンクを集めやすくなるという事にも繋がります。
また、多くの方で見られるのが、Googleがアップデートを実施後、検索順位が下がってしまった場合、自身のサイトがGoogleの基準を満たしていない・ガイドラインに違反しているのではないか?と考え、慌ててしまう事です。
ここで慌てて間違った修正をしてしまう事がリスクになる可能性がある事を覚えておきましょう。
場合によっては全く修正の必要がないこともあるのです。
前述の歯医者を引き続き例として考えてみましょう。
新宿には数多くの歯医者が存在するでしょう。
Google検索時における100位以内に収まると思いますか?
情報やおすすめを考えるとまず収まらないでしょう。
例えば1年前は100位以内に入っていなかった歯医者さんがあったと仮定します。
今回のアップデートで100位以内に入る可能性って 0 だと思いますか?
そしてそのサイトが昨今のGoogleが推奨する形をきちんと実装していたとしたら?
アップデートによって100以内にランクインしてくる可能性ってかなり上がると思いませんか?
つまり、【再評価】されるのです。
1ページ目に表示されているサイトの順番が5年も一緒なんていうのはまずないでしょう。
再評価により、当然、元々100位以内に入っているページ(サイト)の中でも影響が出てきますから、
それが原因で順が下がるケースがあります。
そして、その評価の中で最も重要なのが【コンテンツ】なのです。
またコンテンツか。。と思うその気持ちは分かります。
しかし、コンテンツの品質が掲載順位に繋がるのです。
勿論、その他の指標をきちんと抑えた上でです。
また、アップデート実施後、順位が低下したケースでよくある質問が、
順位が戻る迄にどの位の時間がかかるかというものです。
筆者の回答はこうです。
次のアップデートに期待してください。
+
コンテンツの改善は行って下さい。
コンテンツを見直し、次回の再評価に備えるのが妥当だと考えます。
但し、前述でも記載している様、Googleは、常にアルゴリズムの更新を行っております。
加えて、小規模なアップデートを実施しています。
あなたがきちんとコンテンツに向き合っていたとしたら、次のアップデートのタイミングを待たず、
小規模なアップデートが実施された際に順位が回復する可能性もあります。
直近でコアアルゴリズムアップデートが実施された事で、
あなたもコンテンツの見直し・追加といったコンテンツに集中をしてみては如何でしょうか?
Google検索結果の情報は正しいもの?
凄く驚く方もいらっしゃると思いますが、Googleの検索結果に表示される情報は正しいものとお考えでしたら、それは誤った認識です。
Googleは、情報が正しいのか、間違っているのかを判断していません。
衝撃を受けてしまう方もきっといるでしょう。
機械は正解性は判断せず、その代わり、トピックとの関連性と権威性にそったシグナルに頼っていると、Googleのダニー・サリヴァン氏は語っています。
先ず、Googleは機械であること。
Googleはユーザーが検索する前の時点で、膨大な数のウェブページに関する情報を整理しています。
インデックスされたもの達ですね。それはそれは膨大な情報量でしょう。
この膨大な数のウェブページから、ユーザーが探している情報と【最も関連性が高く有益な検索結果】を瞬時に探し、表示させるのです。
【最も関連性が高く有益な検索結果】=【権威性が高いサイトのコンテンツを優先】
Googleも間違った情報を提供したくはありませんから、上記の仕組みとしているようです。
つまり、Googleが判断しているのは、情報そのものが正しいのかではなく、
その情報を提供しているサイトが認められているのかで判断しているという事です。
こちらは非常に考えさせられる内容ですよね。
この情報は正しいと、人だって判断が難しい事があります。
数か月前に世間を賑わせた闇営業の会見。当初は多くの人が会見した人達に罵声を浴びせていました。
所が、会見後は手のひらを反すかのように会見した人達は悪くないという多くの声が上がりました。
本当の所は当人にしか分からない筈です。
もしGoogleがそこまで分かってしまう様になったら。。
筆者はなってほしくはないですね。
しかし、Googleの解析技術はこれからも進化していくでしょう。