「Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)について知る」
2020年06月11日
Googleは、Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)を、検索のランキング要因に組み込むことをアナウンスいたしました。
そもそもCore Web Vitalsとは?
Googleは、ウェブでユーザー体験の向上を目的とした取り組みを実現するために、Web Vitals(ウェブ バイタル) というコンセプトを導入しました。
ユーザー体験を良くしていくのに必須の指標に関する総合的なアドバイス情報として提供していくというものです。
Googleは、Web Vitalsを数値化するために、以下、重要な3つの指標を Core Web Vitals(コア ウェブバイタル) として設定しました。
1:ページの表示速度
2:ユーザー操作への反応性
3:視覚要素の安定性
こちらを更に詳細にすると以下になります。
1:LCP(Largest Contentful Paint)
「最大コンテンツの描画」の意味で、ユーザーの認識としてのページ表示速度を測る指標。
2:FID(First Input Delay)
「初回入力遅延」の意味で、ユーザーが第一印象として感じるサイトのインタラクティブ性や反応速度を測る指標。
(最初の入力をユーザーが実行できるようになるまでの待機時間を表すもの)
3:CLS(umulative Layout Shift)
「累積レイアウト変更」の意味で、視覚要素の安定性を示す指標。
このCore Web Vitals が、ユーザー体験に関係する新たなランキング要因として加わっていきます。
ここで勘違いしてほしくない事として、
今直ぐに Core Web Vitals がランキング要因として組み込まれるわけではないという事です。
2021年以降の導入となり、少なくとも、導入前となる半年前には、事前アナウンスがされるものとなっております。
そのため、今直ぐに慌ててアクションを実施する必要はないでしょう。
しかしながら、導入が決まっていますから、今の段階から改善に取り組むというものも間違いではありません。
Googleは、Core Web Vitals の最適化の支援を行うツールを提供しています。
・Search Console
・PageSpeed Insights
・Chrome 拡張 (Web Vitals)
・Chrome ユーザーエクスペリエンス レポート
・Chrome デベロッパーツール
・Lighthouse
ご自身にあったツールを活用し Core Web Vitals の最適化に着手されることをおすすめします。
そのような中で、現時点で1つ着目したいのが、Search Consoleです。
Search Consoleに 「ウェブに関する主な指標」というものが利用できるようになっているのを不思議に思っている方もいるのではないでしょうか?
こちらは、以前の「速度」レポートを刷新したもので、
LCP・FID・CLSの3指標に対し、「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で判定される仕様になっています。
新たに追加されて間もない為、ここでの「不良」の数に戸惑っている方も少なからずいるかと思います。
前述の様、導入自体はまだ先ですので、今慌てなくとも構いません。
判定基準として、以下を参考にして下さい。
●LCP
理想値:2.5秒未満
良好:2.5 秒未満
改善が必要:4 秒以下
不良:4 秒を超える
●FID
理想値:100ミリ秒未満
良好:100 ミリ秒未満
改善が必要:300 ミリ秒以下
不良:300 ミリ秒を超える
●CLS
理想値:0.1未満
良好:0.1 未満
改善が必要:0.25 以下
不良:0.25 を超える
尚、特定ページの測定に関しましては、PageSpeed Insightsが便利ですので、今までの使い方でご活用されてみて下さい。
LCP・FID・CLSを簡易的に測定したいという場合には、Chrome拡張の「Web Vitals」は、見ているページのLCP・FID・CLSをその場で調べることができますので、こちらも是非ご活用下さい。
上記の様、既に提供されているツールやドキュメントを利用して今から改善に取り組めるのであれば。それは準備として取り込んでいくべきです。
但し、詳しい詳細が不明な時点で、決して焦らない事をお勧めいたします。
まずは、Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)の3つの指標が意味することをきちんと理解する事から始めてみては如何でしょうか?