「きたるべきMFI強制移行への準備」
2020年11月12日
Googleは、2021年3月末より、全てのサイトをMFI(モバイル ファースト インデックス)に移行する予定ということを皆さんもご存じかと思いますが、強行的な以降ということになりますため、MFIの準備が出来ている・いないに関わらず、MFIになります。
MFIについて簡単におさらいしておきましょう。
MFI(モバイル ファースト インデックス)とは、検索エンジンがPCサイトの内容を基にインデックスし、評価していたのに対し、スマホサイトを優先してクロールし、評価軸としてインデックスする仕組みのことです。
背景には、スマホの普及により、モバイルユーーザーが大幅に増加し、PCよりもスマホでインターネットを見るのが当たり前になり、スマホにおけるインターネット接続端末として利用シーンが、PCを上回ったということが挙げられます。
スマホを持っていない人の方が珍しくなっていますから、当然といえば当然ですよね。
このMFIへの強制移行によって、スマホで見られないページは、インデックスから消えてしまう可能性が出てきたのです。
先ず、問題になるのは、MFIの準備が完了していないサイトです。
前述の様、準備が出来ていようが、そうでない場合であっても、MFIになりますから、
スマホでアクセスされなければ、インデックスはされなくなります。
更に、MFI完全移行後に、インデックスから消えてしまう可能性の高いサイトとして、
「このサイトにはPCからアクセスしてください」
や
「このサイトにはInternet Explorerからアクセスしてください」
のように表示されるサイトが挙げられます。
タイプとしては、以下のようなものです。
・行政の管理しているサイト
・レガシーな企業サイト
・PCで操作することが前提となっているサイト
但し、スマホに最適化されていないからといって慌てないでください。
勘違いしやすいのが、スマホに最適化していなくとも、スマホで表示が出来れば、インデックスされる筈ということです。
つまり、スマホに最適化されているか否かではなく、
【スマホでアクセスした際に表示されるかどうか】です。
では、全てのサイトがMFIに移行した後、PC用のウェブページのクロールは行われなくなるのではないかといった疑問を持つ方もいるかと思いますが、
PC用も引き続きクロールは続けられる様子です。
スマホ用のGooglebotがクールしたぺージがインデックスされ、ランキングに関与していくこととなる為、PC用のGooglebotは役目を果たしたように思えますが、理由はいくつかあり、
例えば、URLを分けた形でモバイル向けサイトを配信している場合には、モバイル向けページと、PC向けページを正しく対応付けているか否かの確認のためにPC用のGooglebotがPC向けページをクロールする必要があります。
更にいえば、Googlebotは、検索だけでなく、他のプロダクトでも活用されており、そういったプロダクトの中には、依然としてPC用Googlebotが必要なものもあるため、安易に廃止することができないというものです。
但し、忘れてはいけないのが、インデックスの対象になるのは、スマホ用Googlebotがクロールしたページということです。
PC用のGooglebotはクロールし続けますが、”検索”に関していえば補助的なものとなります。
MFIに移行が済んでいないのサイトは再度確認をしましょう。
レスポンシブのサイトに関しましては、通常、モバイル・PC関わらず、同じペー所ですから、MFIに対応出来ると考えてよいでしょう。
注意すべきは、URLを分けている・動的な配信といった、モバイルとPC向けで違ったページを配信するものです。
▼モバイル向けページのありがちな注意点
・記事を省略している
・画像がない、質が悪
・画像にalt属性がない
・構造化データがない
上記のようなケースの場合、検索結果に良い影響をもたらすとは言いにくいですよね。
MFIに完全移行になる前に、サイト管理者の方は、再度、見落としがないか確認されてみては如何でしょうか?