「コアウェブバイタルのランキング要因日程が決定」
2020年12月10日
皆さんはコアウェブバイタル(Core Web Vitals)の存在を覚えてますか?
Googleは、Web上で、ユーザー体験の向上を目的とした取り組みを実現するため、Googleは、ウェブバイタル(Web Vitals) というコンセプトを導入しました。
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)は、このウェブバイタル(Web Vitals)を数値化するために設定した3つの指標のことでしたね。
1:ページの表示速度
LCP(Largest Contentful Paint)
「最大コンテンツの描画」の意味で、ユーザーの認識としてのページ表示速度を測る指標。
2:ユーザー操作への反応性
FID(First Input Delay)
「初回入力遅延」の意味で、ユーザーが第一印象として感じるサイトのインタラクティブ性や反応速度を測る指標。
(最初の入力をユーザーが実行できるようになるまでの待機時間を表すもの)
3:視覚要素の安定性
CLS(umulative Layout Shift)
「累積レイアウト変更」の意味で、視覚要素の安定性を示す指標。
この3つの指標であるコアウェブバイタルが、ユーザー体験に関係する新たなランキング要因として加わってくると以前にもご紹介していました。
ご紹介した当時は、導入時期が未定だったため、慌てることはないとお伝えさせて頂いておりましたが、
2021年5月に、ランキング要因になる様です。
この2020年5月からのランキング要因の変更を、Googleは「ページエクスペリエンスシグナルの導入」と説明しております。
分かりやすく言えば、ページのユーザー体験の良し悪しをまとめたものです。
コアウェブバイタルを含む5つの要因
=
ページエクスペリエンスシグナル
です。
コアウェブバイタル以外の4つは以下になります。
1:モバイルフレンドリー
スマホ(モバイル)用に表示が最適化され、スマホからでも快適にサイトを回遊できるようにするものです。
2:セーフブラウジング
マルウェアに感染したWebサイトや不正なWebサイトにアクセスした時に、ブラウザに警告を表示させる仕組みのことで、個人情報漏えいといったリスクから守ります。
3:HTTPS
HTTP通信でやり取りするデータを盗み見られても分からないように暗号化した通信の方法で、情報セキュリティで重要です。
4:煩わしいインタースティシャルがない
インタースティシャルとは、Webサイトを表示した直後などに、Webページの全面を覆うような形で表示されるものです。
どれもユーザーのことを優先にしているものばかりが並んでいますね。
何れもこれまでは個別の要因として扱われていましたが、こちらにコアウェブバイタルを含め、ページエクスペリエンスシグナルとして導入される様です。
但し、このページエクスペリエンスシグナルは、大きくランキングに影響しないとも言われております。
最も重要なのは、変わらず、
・検索クエリとの関連性
・コンテンツの質
と、言われております。
しかしながら、ページエクスペリエンスシグナルは、前述で記載しましたよう、ユーザーのことを優先にしているものばかりです。
クエリとの関連性も、その先のコンテンツの質も、ユーザーを満足させるものでなくてはいけません。
そう考えると、ページエクスペリエンスシグナルを意識するのか、しないのかで差は出てくるでしょう。
とはいえ、導入時期が決まったからと言っても焦る必要はありません。
まだ十分に時間はあります。
Googleは、コアウェブバイタル の最適化の支援を行うツールを提供しています。
・Search Console
・PageSpeed Insights
・Chrome 拡張 (Web Vitals)
・Chrome ユーザーエクスペリエンス レポート
・Chrome デベロッパーツール
・Lighthouse
ご自身にあったツールを活用し、コアウェブバイタルの最適化に着手されてみては如何でしょうか?