「2021年のGoogleSEO予測5項目を紐解く」
2021年02月10日
アメリカのSEOコンサルタントであるサイラス・シェパード氏が2021年のSEOを5つ予測しました。
・CTRは下がる
・Googleの収益は上がる
・コアアップデートは1回~3回
・誰もが表示速度を口にする
・基本的なランキング要因は同じ
手堅い印象を受けますが、Googleの収益に関することも含まれており、SEOには関係ないのでは?と思う人もいるのではないでしょうか?
では、1つずつ注目していきましょう。
・CTRは下がる
こちらに関しては、筆者も同感で、前々から思っていた方も多いのではないでしょうか?
Googleの検索結果は、一昔とは異なり、バラエテに富んだものを表示させるようになりました。
広告もあれば、クリックしなくとも知りたい情報が分かる強調スニペット。
企業や店舗情報となるナレッジパネルや地図もあります。
画像や動画でも表示されますし、レシピまでと、幅広い内容が表示されています。
こういったものの登場により、通常検索のCTRは下がるものとされており、この傾向が今後も継続していくものという考え方ではないでしょうか。
SEOの視点で考えると、1位を目指すのは決して間違いではありませんが、1位なることに執着するのではなく、質の高いトラフィックを集めるという点に目を向けていくことが求められてくるようになると思います。
また、実店舗をお持ちの方は、この機会に地図の結果で露出できるような取り組みとして、MEOも意識してみては如何でしょうか?
検索意図が明確なクエリに対し、ローカル枠(MEO枠)に入れば、目的意識の高いユーザーにほぼ見てもらえるといっても過言ではありません。
・Googleの収益は上がる
こちらは何故?と思う人が最も多いのではないでしょうか?
Googleの利益=広告収入と考えていいでしょう。
関連性が高い検索結果を提供すればするほど、ユーザーはGoogleで検索します。
Googleを活用する人が多くなれば、結果として、Googleの広告収入も増えるという理屈ではないでしょうか。
こちらに関しましては、直接的にSEOに関連するものではないですが、同じGoogleを活用したマーケティング手法の1つとして、SEOに加えて広告も利用していくことも、選択肢としては有効だといえるでしょう。
・コアアップデートは1回~3回
こちらは今年も実施されるであろうと殆どの人が予想しているのではないでしょうか。
前回実施のコアアップデートが、昨年の12月でした。
例年で3~4回ほど実施されていますので、早ければ3月に実施されてもおかしくはないでしょう。
こちらの背景には、実施されるのは言うまでもなく実施されると考えられるため、
E-A-Tをより重視しなければならないという意味合いが込められているようにも思えます。
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
SEOの観点では重要な要素であるため、これまで以上に重視していくことになるでしょう。
・誰もが表示速度を口にする
こちらに関しては、単なるスピードだけで言っているものではないと思われます。
ユーザー体験全体で考える方が妥当です。
中でも特に考えられるのが、今年5月にランキング要因に組み込まれる Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)です。
実際にランキング要因後になってみないことには分かりませんが、
新たな要因として加わる訳ですから、
LCP:ページ表示速度を測る指標
FID:ユーザーが第一印象として感じるサイトのインタラクティブ性や反応速度を測る指標
CLS:視覚要素の安定性を示す指標
上記の、Core Web Vitalsに関して改善できる箇所があれば、工数を費やしてみても良いのではないでしょうか。
・基本的なランキング要因は同じ
最後にこちらです。
漠然としているようにも思えますが、重要なことは変わらないという意味合いでしょう。
特に考えられるのが、やはりユーザー体験の向上の部分だと思います。
それには勿論、高品質なコンテンツを提供するというのは欠かすことのできない重要な要素ですし、
サイトに訪れたユーザーにとって利便性が優れているのかも当然重要です。
また、ページをGoogleに正しくクロールしてもらい、インデックスしてもらうといったことも、変わらず重要性のあるものです。
サイラス・シェパード氏の5項目について着目してみました。
昔と今では、Googleの検索結果も変化しました。
それはよりGoogleを活用してもらうためです。
私達も、新たな指標となるものに目を向けつつも、
今までと変わらずに重要視されるところを忘れず、継続して注力していければと思います。