「ページエクスペリエンスとは?」
2022年03月10日
Googleは、PC検索でページエクスペリエンスアップデートの展開を開始したことを公表しました。
2022年2月にスタートし、2022年3月末まで完了を予定しているとうことより、現在進行中のアップデートとなっております。
こちらは昨年11月に事前告知されていたので、コアアルゴリズムアップデートのように急に実施されるものではありませんでした。
尚、モバイルの検索におきましては昨年の6~8月に実施されております。
ページエクスペリエンスアップデートは重要なアップデートではありますが、”ランキング要因としては弱い”ということと、”ゆっくりと展開する”という2点の理由から、特段大きな順位変動は発生しないであろと言われております。
但し、ランキング要因として弱い=無視してもいいとった考え方は間違いです。
現在のGoogleはユーザーの満足度や利便性を高く評価しておりますから、ユーザーに好かれる為には決して無視はできないアップデートと言えます。
その為にはそもそもこの「ページエクスペリエンス」とは一体何を意味するかを理解しておくことが大切です。
・ページエクスペリエンスとは?
簡単にいうとページエクスペリエンスとは、ユーザーが感じるページの利便性のことを指します。
無限にあるページの中で私たちユーザーは検索を行いアクセスしていきますが、そのページが使いやすいのかを測るための指標です。
例えばあなたが同じジャンルで同じ位の情報量のある2つのページを見つけたとします。
入ってくる情報量としては同等だとした場合でどちらのページを優遇するとなったならば、使いやすい方を選択するでしょう。
それはGoogleも同じです。
その為、SEOを意識する上ではページエクスペリエンスをしっかりと意識して抑えておくことが好ましいと言えます。
ページエクスペリエンスのシグナルの重要な4つの項目をご紹介させて頂きます。
・Core Web Vitals(コアウェブバイタル)
Core Web Vitals とはGoogleが設定するWebサイトの健全性を示す指標のことで、以下の3つの指標があります。
1:LCP(Largest Contentful Paint )
こちらは読み込み時間を意味し、「ページの表示速度」を指す指標と考えて下さい。
ページに到達しても読み込み時間が長くて使い勝手が悪いと感じたことのある人は多いでしょう。
ユーザーにとってサクサクと快適に情報を得ることができるのは使いやすいといえます。
2.5秒以内の表示を目指していきましょう。
2:FID(First Input Delay)
続いてはインタラクティブ性(サイト内で初回入力した際の反応の速さ)を計測する指標です。
LCPと混同しそうですが、リンクをクリックした際などにサクサク進めるかどうかというものとお考え下さい。
ユーザーがサイトで何らかのアクションを実施してから100ミリ秒未満で反応できるようにしていきましょう。
3:CLS(Cumulative Layout Shift )
3つ目のこちらは視覚的安定性を意味し、ページの安定性を計測する指標で、ページ内で発生するレイアウトのズレを意味します。
コンテンツを読んでいる途中で急に広告が表示されてしまい、読んでいたものがずれてしまい広告をクリックしてしまったといった経験をお持ちの方も多いと思います。
ユーザーにストレスを与えないよう、0.1未満に収めるようにしましょう。
・モバイルフレンドリー
ご存知の方も多いこのモバイルフレンドリーはモバイル(スマホ)用に表示を最適化することで、スマホでの使いやすさの指標です。
ページがきちんとモバイルに対応しているかを確認しておくことも大切です。
・https
末尾のsは「Secure」安全を指します。
httpsで配信されているということは「サイトの接続が安全である」ということを意味します。
・煩わしいインタースティシャルがない
簡単に言うとユーザーが閲覧したいコンテンツにスムーズにアクセスできる状態を意味します。
閲覧したいページに進もうとすると画面を覆うような広告が表示されるといったケースに出くわしたことがある方は多いのではないでしょうか。
それが煩わしいインタースティシャルがある状態と思って下さい。
ユーザーが使いやすいとはとても言いにくいですよね。
ページエクスペリエンスと、その重要な項目についてご紹介させていただきました。
どれも使いやすさという点においては重要なものと実感頂けたのではないでしょうか。
コンテンツの質は勿論重要です。
ユーザーに高品質なコンテンツを提供しつつ、使いやすさという観点からも今回のページエクスペリエンスを意識してみては如何でしょうか。