「SEOにおける「リンク切れ」の意味と対処法」
2022年08月9日
ネットを利用している時、興味あるサイトをみつけてそのリンクをクリックするも接続できなかったと云う経験は誰にもあると思います。
これは「リンク切れ」とよばれる現象で、折角関心をもち訪問しようとしたのに「404 not found」と表示されてはユーザーもがっかりする事でしょう。今回はこの「リンク切れ」という現象について、その原因や対策、そして SEO 的にどのような意味を持つのかを考えてみたいと思います。
今後の SEOを行う上での材料となれば幸いです。
・「リンク切れ」とは
リンク先のサイトが閉鎖されている、URL の貼り間違いによってリンク先が存在しないなどが原因です。
つまり存在しないサイトを開こうとしている為、「ページが見つかりません」「404 not found」といった表示がなされるわけです。
古い記事の為にサイトが削除されたというリンク先が原因の場合に加えて、URLの誤設定(綴りミス、コピペミス等)による貼り間違いといったリンク元が原因になる場合もあります。
よって必ずしもリンク先だけの問題というわけではありません。
SEO における「リンク切れ」がもたらす弊害
・ユーザビリティの低下
ユーザーは知りたい情報(解決法・知見・娯楽記事等)を得ようとリンクをクリックしたのに、ページすら開けないのはストレスとなる事でしょう。
リンク先やリンク元を問わずそれらのサイトに対して管理が行き届いていないと感じ、ユーザーは悪い印象を持つ事になります。ユーザーは数多ある web サイトから関心の高いリンク先だけあって、その落差から印象の強さも高くなるはずです。イメージ向上の為に資金を投じ対策をしている企業にとって、「リンク切れ」のような些細な事で企業イメージ悪化につながる事は残念な話です。ユーザビリティは SEOの対策項目の一つとして挙げられるものです。ユーザビリティの低下につながる「リンク切れ」の対策は必須といえるでしょう。
・クローラビリティの低下
「リンク切れ」はクローラビリティを低下させます。
まずクローラビリティとは何でしょうか。クロールとは「這う」を意味し、今回の場合であれば「(サイトなどを)巡回する」くらいの意味になります。
つまりクローラビリティとは、検索サイトのエンジンがサイト内の巡回しやすさを意味します。「リンク切れ」のサイトをリンクしていると、検索エンジンの巡回が止まりリンク元の評価が下がってしまします。
逆に「リンク切れ」対策を行いクローラビリティを向上させれば、検索エンジンがうまく巡回してくれるということになり SEO対策になります。クローラビリティは SEO に直接影響を及ぼすものです。その意味で、クローラビリティ向上に寄与する「リンク切れ」の対策は必須といえるでしょう。
・「リンク切れ」を防ぐには
サイト内のリンクについて「リンク切れ」を確かめる必要があります。
もちろんひとつひとつクリックすると云う手動作業ではありません。
今回は簡単に「リンク切れ」を見つける事が出来るチェックツールをご紹介します。
ブラウザ上で実行できるインストール不要のツールなのでとても便利です。
調べたい URL を入力してチェックボタンを押下するだけです。
確認したい web サイトがあるのであれば、無料なのでまずこれを使って確認してみましょう。
・まとめ
どういった層を対象に WEBサイトを作るか、どういった商品を紹介するかなどといった問題と異なり「リンク切れ」は全てのWEB サイトに共通する問題です。
人の嗜好のように例え需要が少なくても web で公開すべき情報はあるでしょう。
一方で「リンク切れ」をそのまま放置する意味はなく、関係者全員が対応すべき対策です。
またリンク先の古いサイトが閉鎖された場合など、予めその情報を知る事が難しい場合も考えられ、こまめな「リンク切れ」対策を行う必要があると思われます。
今回紹介したようなチェックツールを利用しつつ効率よく「リンク切れ」対策を行い、ユーザーの利便性向上などSEO 対策として努めていて頂ければと思います。