「9 月は Google コアアップデートが実施!アップデートの歴史を振り変える」

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「9 月は Google コアアップデートが実施!アップデートの歴史を振り変える」

 

Google は9 月 13 日に今年 2 回目となるコアアップデートを実施しました。

当該アップデートによって順位変動を受けたというサイトも少なからず存在するのではないでしょうか。

 

 

・Google コアアップデートとは?

Google コアアップデートとは、Google が大規模な検索アルゴリズムの改良を行い、検索結果を見直し、検索結果を大幅に改善させるアルゴリズムのアップデートで、年に数回実施されます。

順位変動は運営するサイトのジャンルによっても異なり、このアップデートによって順位が上がるサイトもあれば、下がるサイトもでてきます。

実施期間としては目安として 2 週間ほどとなっております。

もし、コアアップデートで順位が下がってしまったという場合には、コンテンツの専門性を意識し、できるだけ優れたコンテンツを提供することに集中することが推奨されています。

その上で、コンテンツ以外の様々な要素でもアップデートに左右されないように意識しておくべきでしょう。そこで今回は、これまで Google が実施してきたアップデートの一部を紹介しつつ、SEO の観点でサイトの土台を強くできるように歴史と一緒に振り返ってみたいと思います。

 

 

 

Google 検索 アルゴリズムアップデートの歴史

それでは、特徴的なものをいくつか抽出して紹介していきたいと思います。

 

 

・「パンダアップデート」

まず初めにご紹介するのが、2011 年に行われた「パンダアップデート」です。

この風変わりな名前のアップデートでは、“コンテンツの質”に焦点をあてたものとなっており、ただコンテンツ量を増やすためだけに他のサイトからコピー&ペーストしてきたような情報を載せているサイトが順位を落とす結果となりました。

この頃から本格的にコンテンツが重要視されてきたと考えられ、翌年 2012 年には日本語にも適用されました。

 

 

・「フレッシュネスアップデート」

次にご紹介するのは、同じく2011 年に行われた「フレッシュネスアップデート」です。

ここでは“コンテンツの新鮮さ”に焦点がおかれ、よりタイムリーな情報を表示しているサイトが順位を上げる結果となりました。

 

 

・「ペンギンアップデート」

この最もかわいい名前を冠したアップデートは、2012 年に行われました。

“外部の品質”に焦点が当たり、スパムや低品質なリンクを対象として品質に関するガイドラインに違反したサイトの評価を下げる結果となりました。

 

 

・「パイレーツアップデート」

同じく 2012 年に行われたこのアップデート。意味は海賊ではありません。パイレーツにはもう一つ、「著作権侵害」という意味があります。

まさに、このアップデートでは“著作権”に焦点が当たり、ユーザーからの著作権侵害の申請が多いサイトは影響を受ける結果となりました。

このサイトの著作権という考え方の背景にはデジタルミレニアム著作権法(DMCA)というアメリカの堀津があります。日本にはまだこれに値する法律はありませんが、これにより、Google もインターネット上での著作権を守ることに重きを置くようになりました。

 

 

・「ハミングバードアップデート」

2013 年に行われたこのアップデートでは、“ユーザーの検索意図”に焦点が当たるようになりました。例えば「近くのファミレスどこ?」という検索をした場合には、それまで「近く」「ファミレス」といった単語ごとの検索が行われていました。しかし、このアップデートによって、「近くのファミレスはどこにあるのか」という意図を汲み取って検索結果を表示するようになりました。

ちなみにハミングバードは日本語ではハチドリ。「正確で高速」という意味で名付けられたようです。

 

 

・「ベニスアップデート」

2014 年に行われたこのアップデートでは、“位置情報”に焦点が当たることになりました。ユーザーがどこにいるのかという位置情報が検索結果に反映されるようになり、新宿で「ラーメン屋さん」と検索すると、新宿のラーメン屋を表示するようになりました。地域性の強い店舗などは大きく影響を受ける結果となったようです。

 

 

・「モバイルフレンドリーアップデート」

2015 年に行われたこのアップデートは、まさに名前の通り“スマートフォンでの使いやすさ”に焦点が当てられるようになりました。スマートフォンで表示する場合のページが用意されていたり、スマートフォンでも快適な速度で閲覧できるサイトの検索結果を上げることとなりました。

 

 

・「アウルアップデート」

英語でフクロウを意味する久しぶりに表れた動物の名前を冠したアップデート。2017 年に行われ、“情報の正確性”に焦点が当たるようになりました。具体的には、フェイクニュースといった間違った情報を掲載しているサイトが順位を落とす結果となりました。

 

 

・「健康アップデート」

2017 年に実施された医療や健康に関連する情報が信頼できるか否かを精査するアップデート。全世界ではなく日本語検索を対象としているのが特徴で、YMYL(Your money or Your life)と呼ばれるお金、健康といった人々の生活に大きな影響を与える可能性がある要素が密接に関わってきます。

 

 

・「BERT アップデート」

2019 年に行われたこのアップデートでは、2013 年以来の“ユーザーの検索意図”に再度焦点を当てたアップデートが行われました。AI による自然言語処理によってニュアンスや文脈を理解し、ユーザーの検索した意図により近い検索結果が表示されるようになりました。

ちなみに BERT とは、「Bidirectional Encoder Representations from Transformers」の略称で、自然言語処理モデルの名前のようです。

 

 

・「ページエクスペリエンスアップデート」

2021 年に行われたこのアップデートでは、“Core Web Vital”と定義されたものを重要視し、サイトの評価に組み込むものでした。具体的には「読み込み時間」「インタラクティブ性」「ページコンテンツの視覚的な安定」などユーザーが利用する際の不快感がないことがより重要になったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・歴史から考える傾向と対策

このように振り返ってみると、2010 年代以降は基本的な機能を拡張しながら、ただ情報を閲覧できるだけではなく「どのようにすればユーザーが快適に情報を探せるか」といった点に焦点が当たっていることがわかります。

Google は、世界中の情報を整理することで、世界中の人々が情報にアクセスできるようにすることを使命として掲げています。

これを踏まえると、ユーザーが欲しいとい思う情報に対し、正確に、そしてわかりやすく質の高いコンテンツを乗せることが重要になっていると考えることが出来ます。

質の高いコンテンツを作るということはつまり、オリジナリティ、わかりやすさ、正確性、サイトの視認性、ロード時間などをユーザー目線に作っていくということなのでしょう。

コンテンツの追加含め、なんらかのアクションを行う際には、改めてユーザー視点に立つことから考えてみては如何でしょうか。

 

 

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