「【2023年】SEOの展望は?2022年の動向からこれからを考える」
2023年01月12日
新年のご挨拶
謹んで新春をお祝い申し上げます。 旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
本年も明けましてすでに数日が経っておりますが、昨年はどのような年でしたでしょうか。世情的に見ますと動乱の 1 年であり、私たちの生活においても物価の上昇やエネルギー費用の上昇など大きく変化のあった 1 年であったのではないでしょうか。
そんな中、SEO においても 2022 年は大きく変化が起き始めている 1 年であったと言っても過言ではございません。さらに
2023 年はさらなる変化が起きることも予測されます。これから始まる 2023 年に向けて、今一度 2022 年の動向を振り返ることで本年の展望を考えてみましょう。
大きな変化
昨年は 2 回のコアアップデートに加え、日本に先駆けて英語圏のみの実装となるいくつかのアップデートを実施しました。また、それに加え Google は年末にかけていくつかの情報も配信しました。以下がその大まかな項目となります。
コアアップデート(5・9 月)
プロダクトレビューアップデート(3・9 月)ヘルプフルアップデート(12 月)
Google 検索ランキングシステムの公開(11 月)検索品質評価ガイドラインの公開(12 月)
コアアップデート
5 月と9 月に行われた、大規模な検索アルゴリズムの変更です。
通常年に 2~4 回行われている定期的なアップデートですが、その内容自体はアップデートの完了以外明かされておりません。
しかし、基本的な考え方は変わらず「良質で関連性の高い記事がより評価されるようになる」という変化であることには間違いありません。
コアアップデートに関しては特別な対策を行うというよりは普段から良質な記事などのリッチコンテンツを用意することが重要です。
プロダクトレビューアップデート
こちらは昨年の段階ではまだ英語圏のみへの対応ですが、今年以降日本語への対応されることが予測されます。
プロダクトレビューアップデートの主要な対象範囲は「商品レビューサイト」となっております。
より質の高いレビューが書かれているサイトをより高く評価されるようになるアップデートであり、実際に購入・利用した上で専門知識などを用いて閲覧者にわかりやすく適切な情報を与えられているかどうかがカギとなっています。昨今のレビューサイトでは、質よりも量といったものが評価され散見されるようになっています。今回のアップデートはこの傾向への対策の意味があると考えてもいいでしょう。
ヘルプフルアップデート
こちらは 8 月に英語圏で実施され、日本においては 12 月に実施されました。言葉の通りユーザーに役立つコンテンツを高く評価するアップデートとなっております。
簡単に説明を行うと、SEO対策のみを目的としたコンテンツよりも、よりユーザーを満足させるコンテンツを優遇させるもので、ユーザーファーストを一層意識したアップデートと言えるでしょう。
Google 検索ランキングシステムの公開
Google は11 月に入り、検索ランキングシステムをいくつか公開しました。これはまさにページを評価する直接の指標となっておりこれを抑えておくことは必須でしょう。
数が多いですが、過去のアップデートの際に行われたシステムの変更も多分に含まれているため、これまでの対策を大きく変える内容というよりは、より高い順位を目指すための指標として考えるとよいでしょう。具体的な内容は以下のサイトで Google が示しておりますので是非ご確認ください。
https://developers.google.com/search/docs/appearance/ranking-systems-guide?hl=ja
12 月検索品質評価ガイドラインの更新
2014 年から長らく指標とされていた「E-A-T」が「E-E-A-T」へと変更となりました。
「E-E-A-T」とは、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」
「Trustworthiness(信頼性)」の略称となっており、これまでの指標に経験が加わりました。
この変更で影響を受けるのは、やはりこたつ記事と言われるような実際の行動や検証の伴わない独自性の低いコンテンツとなるでしょう。先ほどプロダクトレビューアップデートで述べたように、質より量でいくつも情報を集めるというよりは、実際に自身で行動や検証を行うことで独自性の高いリッチコンテンツを作成することが必要となってくるでしょう。
2022 年の動向と 2023 年の展望
こうして 2022 年の動向を振り返ってみると、リッチコンテンツの作成というところに大きく比重がおかれていることが伺えます。これまでは、コンテンツというよりはドメインオーソリティが重視されているきらいがありました。そのため、2022 年には大手メディアのドメインを借りる「ドメイン貸し」といったものが横行することもありました。しかしユーザーにとって本質的に 重要なのはドメインオーソリティではなく、いかにコンテンツが自分の検索行動を助けてくれるかであります。2022 年末から始まるリッチコンテンツを重視する傾向は 2023 年により一層に見られるのではないでしょうか。
また、ユーザーの検索行動が検索エンジンのみではなくなっていることからも目が離せません。例えばタイムリーな情報を得るには、Google ではなくTwitter の方が便利なことがありますし、実際に使っているユーザーの声を聴くには、レビューサイトよりも Instagramや TikTok、YouTube の方が便利なこともあります。
様々な情報収集が出来るようになりましたが、多くの人は SNS で発見した情報やサービスは、Google という検索エンジンを活用して調べ、比較検討をしているのではないでしょうか?
このように考えると、近年のSNSの普及に比例し、益々Google の媒体価値も上がってきていると考えられます。
そういった中で、Google がどんな有名なサイトが発しているかよりも、サイトとしての強みである精査された正確な情報を求めていくということは不思議ではありません。2023 年の展望を考える上で、この Google 検索とSNS の使い分けをどのように行っていくか、サイトが SNS に加えてよりリッチな情報を提供できるコンテンツを作れるかどうかということがカギになりそうです。