「ドメインパワーとは?ドメインパワーの基本から向上の方法まで紹介!」
2023年02月10日
再考されるドメインパワーのあり方
近年、SEO 業界ではあるトレンドが問題視されておりました。それはドメイン貸しです。このドメイン貸しとは、大手メディアのサブドメインを借りることで、強いドメインパワーの下でウェブサイトを作ることができるというものです。しかしこのドメイン貸しを行うと、自社のドメインでのブランディングを行うことが出来ないだけではなく、ウェブサイトの評価が著しく下がる可能性や、最悪の場合ペナルティを受ける可能性があるなどのデメリットが多く存在します。それにも関わらずこのドメイン貸しが流行るのは、ドメインパワーというものが SEO においては大変重要な指標となっているからです。今回はこの「ドメインパワー」について説明していきます。
ドメインパワーとは?
ドメインパワーとは、検索エンジンからのドメインの信頼性を表す指標です。Google 公式の指標ではないものの数少ないウェブサイト全体の評価を可視化できる数値となっています。Google は検索品質評価ガイドラインとして、「E-E-A-
T」を提示しておりますが、実際に自身の運営するウェブサイトがこれにどれだけ沿った内容であるかはわかりません。そこで、この「E-E-A-T」を間接的に測る指標としてドメインパワーを計測します。
ドメインパワーが高いメリット
実際にドメインパワーが高いとどのようなメリットがあるのでしょうか。主に二つのメリットがあります。
①検索ランキングが上位になりやすくなる
もちろんドメインパワーが検索ランキングに直結するということはありません。しかし、「E-E-A-T」を間接的に示すと先述した通り、検索ランキングを決定する上での一つの指標となっていることは確かです。そのため、ドメインパワーを向上させると必然的に検索ランキングの向上も見込めます。
②Google によるインデックスまでの速度が速まる
ドメインパワーが高いほどウェブサイトへのクローラーの巡回の機会が増えます。そのためドメインパワーが高いと、クローラーが巡回する頻度が高まり、新しいコンテンツを作成・更新した際により早く検索結果に表れやすくなります。
ドメインパワーの確認方法
ドメインパワーの確認は、ツールを使うことで行うことが出来ます。無料のものや有料のものもありますが、無料のものは機能に制限がありますので、まずは無料のもので確認し、自社で活用できそうだと判断できた場合に有料のものの導入の検討をおすすめします。
①MOZ
MOZ は海外のツールではありますが、SEOツールの中では最もメジャーなドメインパワーを測定するツールの一つです。
アカウントを登録することで 30 日間ツールの一部が利用できるため、この間に有料版の利用を検討できることが大きな強みとなります。
②THEHOTH
https://www.thehoth.com/domain-authority-checker/
THEHOTH は、会員登録などは行わずに完全無料でドメインパワーの測定ができるツールです。完全無料でかつ利用が簡単なため、最初のステップとしては十分ですが、利用できる機能が少ないという点や、すべて英語表記であるという点から若干の使いづらさが目立ちます。
③UberSuggest
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
UberSuggest は、無料の会員登録を行うことで利用できるツールです。
日本語に対応しており、利用も簡単ですので初めての人でも触りやすくなっています。
基本無料ですが有料プランを利用するとさらに利用できるツールも増えるため、慣れて物足りなくなった時に有料プランに切り替えるという使い方ができます。
ドメインパワーの向上方法
ドメインパワーの向上は、一朝一夕でできるものはあまりありません。だからこそすぐにできるドメイン貸しが流行ってしまうのですが、中長期的に見て、自社のドメインを高めることは大きな財産となるため、以下に示す方法でドメインパワーの向上を図りましょう。
①運営を長期に行い、コンスタントに更新を行う
ドメインの利用期間が長いと、ドメインの信頼性が高まります。しかしドメイン作って放置するだけでは Google からの信頼は獲得できません。コンスタントにコンテンツを作成することで信頼性を高めることが出来ます。
②関連性や信頼性の高いサイトから良質な被リンクをもらう
良質な被リンクをもらうということは、第三者から見てもウェブサイトが紹介に値すると判断されているということであり、
Google はこれを高く評価します。そのため、良質なコンテンツを作成し、関連性の高いサイトから被リンクをもらうことはドメインパワーの向上に寄与します。
③サイテーションを集める
サイテーションとは自社のサイト以外で、自社サイトやサービスの名前を出してもらうことです。被リンクと同様に、第三者から見ても紹介に値すると判断されているということで Google はこれを評価し、信頼性としてのドメインパワーが高まります。
④良質なコンテンツを作成し、サイトアクセスを増やす
良質なコンテンツが作成されているということは、ユーザーのニーズを満たすことが出来ているという状態です。そうなると次
第にサイトのアクセス数も集まり、上記被リンクも増えることになるため、結果的にドメインパワーを高めることが出来るようになります。
まとめ
ここまでドメインパワーの概要から高め方までをまとめてきました。昨年末のアップデートやガイドラインの更新から、ドメインパワーよりもコンテンツの質が重要視され出しているという潮流が読み取ることができます。一方でコンテンツ重視の SEO 対策というものはわかりやすい指標がないことも確かです。これを考慮すると、ドメインパワーを確認するということは間接的ではありますが、コンテンツ重視の SEO を行う上でも不可欠であることはわかります。コンテンツ重視だからドメインパワーを確認する必要がない。ドメインパワー重視だからコンテンツを重視する必要がない。と分けて考えるものではありません。ドメインパワーを上げるには必然的にコンテンツの質に力を入れる必要があり、コンテンツの質を高めるにはドメインパワーを
確認する必要があるのです。今後は、ドメインパワーを参考にしつつ、より良質なコンテンツを作成していきましょう。