「メタタグとは?メタタグの種類から SEO 対策における役割まで解説」
2023年04月10日
メタタグとは
Google をはじめとした検索エンジンで、例えば「和スイーツ」と検索すると、そこにはいくつものサイトが表示されます。それらはレシピであったり、ランキングであったり内容は様々ですが、そのすべてに共通するものがあります。それは、記事のタイトルとディスクリプションが表示されており、ウェブページに入る前から何が書いているか(レシピかランキングかなど)がわかることです。このタイトルやディスクリプションをサイトに付与することが出来るのが“メタタグ”です。
メタタグは、HTML の<head>タグ内に書かれるタグで、先述したような Google 検索結果でのページタイトルやディスクリプション、ページの言語設定などを設定することができます。また、検索エンジン以外にも、ブラウザのブックマークに表示されるページタイトルや、SNS でのシェア時のタイトルや画像も設定することができるものです。
メタタグの種類と役割
代表的なメタタグは以下のようなものがあります。
1.タイトルタグ
<title> ページタイトル</title>
タイトルタグはその名の通りウェブページのタイトルを決めるタグです。
タイトルタグを設定することで、検索エンジンの検索結果ページに表示される他に、ブラウザのタブに表示されるタイトルを設定できます。
2.メタディスクリプション
<meta name=”description” content=”ページの説明文”> ディスクリプションタグは、ウェブページの説明文を指定するタグです。
ディスクリプションタグを設定することで、検索エンジンの検索結果ページに表示され、ユーザーのアクセシビリティを向上させることができます。
3.文字コード
<meta http-equiv=”Content-Type” content=”text/html; charset=UTF-8″> 文字コードは、ウェブページの文字コードを指定するために使用されます。
例えば海外のブラウザなどを利用して日本語にアクセスした際に、文字の違いから文字化けが生じる可能性があります。
それを防ぎ文字を指定するのがこのタグです。
4.ビューポートタグ
<meta name=”viewport” content=”width=device-width, initial-scale=1.0″> ビューポートタグは、ウェブページの表示方法を指定するために使用されます。
主な使い方としては、スマートフォンやタブレットといったモバイルデバイスへ対応したレスポンシブデザインを設定するために仕様します。
これを設定することにより、デバイスの幅に合わせた適切な表示倍率で表示されるようになるため、ユーザビリティが向上します。
5.robots メタタグ
<meta name=”robots” content=”noindex”>
robots メタタグは、検索エンジンに対してクロールの挙動を支持するために使用されます。
例えば過去に書いた記事などの検索エンジンに表示したくないページや、検索エンジンのクロールを制限したい場合に仕様することが出来ます。
robots メタタグはその機能によっていくつかありますが、代表的なものは、ページをインデックスに含めることを許可する”index”と、ページをインデックスに含めないようにする”noindex”といったものがあります。
メタタグの使い方
メタタグの使用方法は簡単で、<head>タグ内に適宜タグを追加するだけです。
例えば、ページタイトルを設定する場合は以下のようになります。
<head>
<title>ページタイトル</title>
</head>
また、ディスクリプションを設定する場合は以下のようになります。
<head>
<meta name=”description” content=”ページの説明文”>
</head>
このように、メタタグを正しく設定することで、検索エンジンでのページ表示内容や SNS でのシェア内容をコントロールすることができます。
メタタグを設定する上での注意点
メタタグは、設定が簡単ですぐに追加できるものとなっていますが、いくつかの注意点もあります。
1.メタタグに直接的な検索結果を上昇させる効果はない。
メタタグはそれを設定することで直接上位表示が行われるというものではありません。
一方で SEO において重要な役割を果たすことは確かです。例えばタイトルやディスクリプションは、適切に設定することでクリック率やユーザビリティを向上させ、robots メタタグを使用してクローラーにクロールするページを制御することで、古い情報による評価の低下を防ぐことが出来ます。
2.同じ内容を複数のページで使用しない。
同じメタタグの内容を複数のページで使用すると、検索エンジンから重複コンテンツとして認識され、ペナルティを受ける可能性があります。そのため、各ページごとに異なる内容のメタタグを設定するようにしましょう。
3.定期的に更新する。
ページのコンテンツが更新された場合は、メタタグも更新する必要があります。メタタグが古いままだと、ユーザーにとって誤解を招く可能性があるほか、検索エンジンからペナルティを受けることもありますので注意が必要です。
メタタグを適切に使った SEO 対策を
メタタグは、SEO 対策に欠かせない要素の一つであり、正しく設定することでユーザーのアクセシビリティを向上させ、クロールの制御などによって検索エンジンからの評価も向上させることが期待できます。タイトルの設定などのような大きい部分ではもちろんですが、文字化けを防ぐ文字コードや、どのデバイスで見ても見やすい倍率で表示されるレスポンシブデザインなどは、このグローバル化や検索の主流が PC からモバイルデバイスに移っているなどの潮流にはなくてはならないものとなっているかと思います。ぜひ、今一度自身のウェブサイトで適切にメタタグが設定されているか確認してみてはいかがでしょうか。