「ローカル SEO(MEO)とは?通常の SEO との違いやメリット、対策の方法まで解説」
2023年05月10日
春はローカル SEO の季節
つい先日年が明けたと思ったら、桜の季節も終わり新年度になっていました。新年度は変化の多い時期であり、弊社にも新卒社員が入ってくるなどの変化がありました。彼らに話を聞いてみると、地元を離れて上京したという人もおり、土日は近所のご飯屋さんやお店巡りを楽しんでいると言っておりました。たしかに私たちは新天地に赴けば、そこに何があるかをデバイス片手に検索しています。春はまさにローカル SEO の季節なのかもしれません。
ローカル SEO(MEO)とは?
ローカル SEO とは、地域に特化した検索エンジン最適化のことです。例えばユーザーが「新宿 雑貨店」のように地域名とキーワードで検索した際に、その地域に則した検索結果に自身のビジネスが表示されるように対策するもので、ローカルビジネスが、その地域にいる人に見つけられやすくするための施策です。
別名では MEO(マップエンジン最適化)とも呼ばれますが、実は若干異なります。
とは言え、Google マップに対する最適化なのか、検索エンジンを含めた最適化なのかといった程度で、基本的に行う施策自体は同じであるため、同一の意味として捉えて問題ないでしょう。
🔶通常の SEO との違い
通常の SEO との違いは、それがどの範囲までを指定しているかの違いです。SEO は検索エンジンでのキーワード検索に対して自社のウェブページを上位に表示させる施策全般を指すものです。他方ローカル SEO はその中でも地域やローカルビジネスに特化施策を指したものとなります。
ローカル SEO(MEO)を対策するメリット
ローカル SEOのメリットは大きく分けて 3 つがあります。
・競合が少なく効果が出やすい
・表示結果が集客につながりやすい
・通常の SEO よりも取り組みやすい
〇競合が少なく効果が出やすい
例えば、雑貨を売る ECサイトの場合、競合は全世界の EC サイトとなり、競合の数は未知数です。しかし、「新宿 雑貨店」とした場合の競合は、日本全国の店舗ではなく新宿にある雑貨店だけとなりますので、必然的に競合性が低くなります。そのため、ローカル SEOの対策を行うことは効果に反映されやすいです。
〇表示結果が集客につながりやすい
ユーザーが「新宿 雑貨店」と検索しているのは、その場所に行きたいというニーズがすでにあるからでしょう。ローカル SEO の対策を行うということは、このニーズに対して適切な情報を提示するということです。そのため行動に繋がりやすいニーズを満たすことで集客へつながりやすくなります。
また、ただ検索結果に店舗を表示させるだけでなく、住所や電話ボタンなどを表示することもできるため、検索の次の行動を促すことが出来るのが、ローカル SEO 対策を行うメリットとも言えます。
〇通常の SEO よりも取り組みやすい
ローカル SEO を行う上で必要になってくるのが、Google ビジネスプロフィールへのビジネス情報の登録です。このビジネス情報の登録では、住所や電話番号などを登録することが出来ます。但し、特定のキーワードを意識して Google から評価を蓄積したい場合などには、様々な観点からビジネスプロフィールの最適化をしていく必要があります。
とはいえ、昨今通常の SEOに求められるコンテンツの難易度の面を考えますと、ビジネスプロフィールを Google に評価さ
れるように最適化を図ることは、取り組んでいく上で、通常の SEO の施策よりもハードルは低いと言えるでしょう。
ローカル SEO の表示の種類
ローカル SEOには大きく分けて以下の二つの種類があります。
・ローカルパック
・ナレッジパネル
〇ローカルパック
ローカルパックとは、「新宿 雑貨店」のように地域名とキーワードで検索した際に、検索結果の上部に地図や店舗の情報を表示させるものです。
表示させる情報によってさらに以下の 3 つに分かれています。
1.通常のローカルパック
大半の検索結果に表示されるのがこの通常のローカルパックです。通常のローカルパックでは、ビジネス名や写真、口コミ評価、業種、住所、電話番号、営業時間などが表示されます。
2.ローカル ABC パック
「セブンイレブン」などのブランド名を入れたローカル検索を行った際に表示されるのが、ローカル ABC パックです。口コミや星といったユーザーからの評価が表示されないため、評価に左右されない検索となります。
3.ローカルスナックパック
飲食店やサービス、娯楽などのカテゴリの際に表示されるのが、ローカルスナックパックです。通常のローカルパックと違い、ウ
ェブサイトや電話番号といった情報が表示されることがなく、代わりに料理や店内の雰囲気がわかる写真が表示されます。
〇ナレッジパネル
ナレッジパネルとは、特定のビジネス名などを検索した際に画面右側に表示される縦長の情報提示枠で、ビジネス名や所在地、営業時間、料金、質問と回答などが表示されます。
ローカル SEO(MEO)対策の方法
ローカル SEO対策は、Google のビジネスプロフィールへの自身のビジネスの情報を登録することから始まります。これによって検索結果上に登録した情報が表示されるようになります。
Google は公式にローカル検索結果のランキングが決定される仕組みとして以下の項目を公表しており、これを意識することでランキングの改善が見込まれます。
・関連性
・距離
・知名度
〇関連性
ユーザーの検索と自身のビジネスとして登録した情報との関連性が高い場合、ランキングは上位に表示されやすくなります。
登録できる情報としては以下があります。
▪名前
▪住所
▪ウェブサイト
▪カテゴリ
▪営業時間
▪URL ▪属性
▪写真
〇距離
ユーザーが検索している場所と、店舗との距離が近いほど、ランキングは上位に表示されやすくなります。そのため、正確な住所の登録がローカル SEOの対策を行う上では重要です。
〇知名度
オフラインだけでなく、オンラインでの知名度が高いほど、ランキングでは上位に表示されやすくなります。ローカル SEO における知名度の対策としては、Web サイトの充実や口コミを増やすなどがあります。
実際の店舗へ来店いただいた際に良い体験を与えることはもちろん、ユーザーが行った口コミに対して適切な返答を行い良質な口コミを集めることが知名度を高める上で重要です。
ローカル SEO(MEO)対策で新たな来客の獲得を
ここまで、ローカル SEO について解説してきました。ローカル SEO は、ユーザーの「いまここに行きたい」に答える SEOです。特にこの時期は、新天地でのショッピングや食事のために地域名を含めた検索が増える時期であり、ローカル SEO は大きく意味のある施策となるでしょう。
この機会に通常の SEO だけでなく、ユーザーの今に応えるローカル SEO(MEO)にも目を向けてみては如何でしょうか?