「まるで双子?似ているけど違う!「直帰率」と「離脱率」

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「まるで双子?似ているけど違う!「直帰率」と「離脱率」

 

 

SEO のマナとカナ「直帰率」と「離脱率」

 

 SEO を始めようとした時、Google アナリティクスを利用する方は多いと思います。ただ、いざ利用したとしても Google アナリティクスには専門的な用語が多いものですから、何を見て何を参照にすればよいかわからなくなるということもしばしば。とりわけ、「直帰率」と「離脱率」は分かりにくい。どちらもページを離れることを意味するであろう「直帰」や「離脱」が入っており、その意味や違いを理解することが SEO 対策における分析の第一歩のような気さえします。今回はこのややこしい二つワード「直帰率」と「離脱率」について、その違いや計算方法、対策について解説いたします。

           

 

 

「直帰率」と「離脱率」の違い

 

 直帰率と離脱率の違いを一言で表すと、直帰率は「最初のページだけ見て何もしないで帰った人の割合」、離脱率は「特定のページを最後に離れた人の割合」であり、カウントされるタイミングの違いと、カウントされる条件の違いとなります。

離脱率の方は最初のページでなくてもカウントされ、エンゲージがあっても離脱していればカウントされます。

 

直帰率とは、訪問者がウェブサイトにアクセスしたのにも関わらず、エンゲージメントを発生させずに離脱した割合を示します。エンゲージメントには、「Web サイトに来訪してから 10 秒以上閲覧」や「2 ページ以上の閲覧」、「コンバージョンとして設定した行動の実行」が該当し、訪問したがこれらの条件を満たさない訪問がカウントされます。

この直帰率は直接的に SEOの影響がある指標ではありません。直帰率と検索アルゴリズムにおけるランキング.が結びついているわけではないということです。しかし、直帰率が高いサイトとはつまり、訪問後に回遊せずにページを離れているユーザーが多く、ユーザーの満足度が低いサイトとなっています。このようなユーザーエクスペリエンスの低いサイトは Google からの評価が低くなってしまうため、ユーザーがどれだけそのサイトで満足できているかという視点をもって直帰率を確認、改善していきましょう。

 

 離脱率とは、特定のページを最後に訪問者がサイトを離れた割合を示します。最初のページであるか、エンゲージメントが発生したかは関係ありません。そのため、特定のページを見たユーザーがウェブサイト内を回遊した後に、最初とは別のページでサイトを離れた場合、離脱は最後のページでのみカウントされます。次の章では具体的な直帰率と離脱率のカウントの違いを説明していきます。

 

 

           

直帰率と離脱率の考え方

 

 直帰率と離脱率について、簡単な例で説明しましょう。ある A~C までページがあるサイトに 5 人のユーザーが訪問したとして、以下にそれぞれのユーザーのサイト内行動を示します。

 

例:

・ユーザー1:ページ C>ページ A>ページB>離脱

・ユーザー2:ページ C>ページ A>離脱

・ユーザー3:ページ A>離脱

・ユーザー4;ページ B>ページ C>離脱

・ユーザー5:ページ C>離脱

 

この時、各ページの直帰率と離脱率は以下で計算されます。

 

ページ A

・直帰率:100%(A で始まる訪問が 1 回、直帰した離脱が 1 回)

・離脱率:66%(A を含む訪問が 3 回、そのうち A を最後の離脱が 2 回)

 

ページ B

・直帰率:0%(Bで始まる訪問が 1 回、直帰した離脱は 0 回)

・離脱率:50%(B を含む訪問が 2 回、そのうち B を最後の離脱が回)

 

ページ C

・直帰率:33%(A で始まる訪問が 3 回、直帰したユーザーが 1 回)

・離脱率:50%(A を含む訪問が 4 回、そのうち A を最後の離脱が 2 回)

 

           

 

直帰率が高い理由と改善方法

 

 先述した通り、直帰率が高いということはなんらかの理由でユーザーエクスペリエンスが低いと考えられます。そのままにしておくとランキングを落としてしまう要因となりますので、原因を把握して改善していきましょう。

 

原因①ユーザーのニーズとコンテンツの不一致

訪問者が求めている情報とページで記載している内容が一致しない場合、すぐに離脱してしまいます。ニーズに合った情報を提供するために、コンテンツを定期的に更新し、タイトルや見出しをわかりやすくないように沿ったものにしましょう。

 

原因②ページの読み込み速度が遅い

ページの表示が遅いと、ユーザーは待ちきれずに離脱してしまいます。載せている画像の圧縮やキャッシュの利用などでページの読み込み速度の改善を行いましょう。

 

原因③次のページへの導線が不明確

 ページ内で次に何をすればいいかわからないと、ユーザーは回遊せずに離脱してしまいます。わかりやすい部分に次のページへの内部リンクを設置し、簡単に他のページに移動できるようにしましょう。

 

原因④モバイルの対応が不十分

 スマートフォンでの表示が最適化されていないと、ユーザーは使いにくさを感じて離脱してしまいます。スマートフォンでも快適に閲覧できるようなレスポンシブデザインを用いて、モバイルフレンドリーなサイト作りを心掛けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

訪問者を離脱させないために

 

 ここまで、直帰率と離脱率について記述してきました。直帰率と離脱率を見ることでご自身のウェブサイトやページの満足度を推し量ることができます。ページの満足度が高く、回遊数が伸びれば、今知りたい情報だけでなく、今後必要な情報を知るときに真っ先に利用してくれるロイヤルユーザーになってくれる可能性が高まります。ランキングだけに依存しない訪問者の継続獲得のためにも、ぜひ直帰率や離脱率をきっかけにウェブサイトを見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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