AMPプロジェクトの概要について
2017年10月31日
今回はGoogleが取り組んでいるAMPプロジェクトについて、その概要や仕組みについてお話したいと思います。
そもそもAMPとはなにか。
コンテンツが瞬時に表示されることへの期待が高まっている現状で、実際には読み込みに時間がかかってしまうサイトが多く、ユーザーの40%は読み込みに3秒以上かかると閲覧をあきらめる傾向にあるそうです。
そこでGoogleは、モバイル端末においてできるだけ素早くコンテンツを届けられるように
Accelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクトを開始しました。
このプロジェクトはあらゆる人々のモバイルウェブ体験を改善するオープンソースの取り組みです。
※オープンソースとは
人間が理解しやすいプログラミング言語で書かれたコンピュータプログラムであるソースコードを広く一般に公開し、誰でも自由に扱ってよいとする考え方。また、そのような考えに基づいて公開されたソフトウェアのこと。
AMPプロジェクト-Google-
参考URL: Accelerated Mobile Pages Project – AMP
https://www.ampproject.org/ja/
参考URL: AMP について #AMPlify キャンペーン スタート!
https://webmaster-ja.googleblog.com/2016/09/what-is-amp.html
AMPの仕組み
まずはAMP(Accelerated Mobile Pages)の仕組みについてですが、
AMP HTMLというフレームワークはオープンソースとして公開されており、あらかじめその仕様に沿ってモバイルサイトを作成することで、Googleの検索結果やTwitterからリンクを開く際の表示速度を高速化することができます。
AMPの特徴
次にその特徴として、以下が挙げられています。
■ファーストビュー優先
AMPでは自動的に、ファーストビューの部分であること、CPU負荷の高くないエレメントであること、を判断してブラウザに伝えることで、クリックした際に即座にファーストビューが表示されます。
■キャッシュ
Google、Twitter側にキャッシュされたコンテンツを返すことにより、高速表示を可能に。
■Javascript
表示速度を低下させている原因の一つであるとされているため、これを徹底的に排除する仕様となる。そのため自前のJavascriptなどは含むことができません。この問題についてはGoogleが開発を進めている途中となり、
この問題によって広告にはAMPが提供するカスタムタグやライブラリを使用し埋め込むことになり、アクセス解析については、AMP Analyticsと呼ばれる専用の仕組みを使用することとなる。
また、「escape hatches(エスケープ・ハッチ)」という仕組みが準備されており、これが提供されれば、JavaScriptを利用した独自機能をAMPで実装できるようになります。
■コンテンツサイズの事前定義
画像等を表示する際には必ずサイズ設定が必要になります。これによりサイズの計算処理が減り、レンダリングが速くなります。
コンテンツの不一致には要注意。
AMP 版と PC 版が対等でない場合は、コンテンツの不一致としてみなされる。
例えば、AMPページでは1P構成だが、PC版では5ページにわけて構成しているなど、構成に違いがあるものに関しては、コンテンツの不一致とみなされ、AMP仕様に沿っていないとみなされるよう。
ただこの場合は、せいぜいAMP レポートにエラー報告が出るくらいではないかと思いますので検索結果ではきちんと AMP として表示されるようになっているのではないかと思います。
 
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ですが、基本からAMP の仕様に従うことに越したことはありません。
今は AMP として認識されていたとしても、いつの間にか有効でない AMP としてみなされてしまう可能性もあります。
現在の検索ランキングの順位に紐づく指標の中にはページの表示速度に関する項目もあります。
AMPの導入による一番の効果としてあげられるのは、ページの表示速度が劇的に速くなることによる、ユーザビリティの向上です。
あなたが サイトの運営者でより集客を求め、“スピード”を重視するのなら、早くにAMP 対応を検討、実施することをお勧めします。