HTTPSへのサイト移行時に合わせcanonicalの更新が重要
2014年12月29日
現在Googleが推奨している、サイトのSSL化(HTTPS)によるセキュリティの強化についてです。
HTTPSサイト( https:// )に移行する際に注意すべき内容をご紹介します。
・HTTPSへのサイト移行後はcanonicalの記述に注意!
「 rel=”canonical” が指すURLがhttp:// の状態のままだとインデックスに残ってしまう」
という事案が懸念されております。
つまり、サイトのHTTPS化( https:// への変更)を行った際には、
使用するサイト全体のcanonicalタグもhttps:// への変更する必要があるということです。
・canonical(正規化)の記述についておさらい
Canonicalとは、「正規化」の意味合いを持ちます。
WEBサイトによっては、「URLは違うけど内容は同じ重複ページ」が発生するケースがあります。
特に、「パラメータ違いによる重複」や「ECサイトの類似商品(色違いなど)」が目立った重複例となります。
Googleは、これらのページを「コピーによるページの重複」と判断し、サイト全体の順位評価を下降させる要因とすることがあります。
検索エンジンにこのような不要なURLをインデックスさせないために、
各ページに「このページの正規のURLはここです」とGoogleに提案するのがcanonicalタグの役割となります。
・HTTPS化の際には記述の変更忘れが起こりがち
http:// ⇒ https:// へと移行した際に
301リダイレクトにより正規化(HTTPからHTTPSへ)されますが、
rel=”canonical”が指すURLがHTTPのままですと、こちらが処理がされてしまう為、
rel=”canonical”のURLを必ずHTTPSにおきかえる事が推奨されております。
また、rel=”canonical”に関しましてはサイト全体に大きな影響(インデックス)を及ぼしかねますので慎重に対応していただくことが推察されますので、何卒ご念頭にお入れになった上で改善をご検討ください。
また、サイトのSSL化(HTTPS)によるセキュリティの強化がランキングシグナルの一つとなっているということは過去のGoogleでのアナウンスで明らかになっておりますが、その要素による順位への影響の比率が大きい物かどうかは定かではありません。
・とはいえ、優先度はHTTPS化より内部コンテンツの充実化が先
サイトのSSL化も重要な要素の一つではありますが、それによる大きな順位への貢献の可能性は大きくないことが考察されます。引き続き、内部コンテンツの拡充とそれに合わせた外部要素(リンク)のバランスが重要となることが考えられます。
そのため、より良いサイトの内容を目指しオリジナルのコンテンツを増やしていくことが重要な要素となり、そのあとにSSL化をご検討頂くことが、順位向上を目指す上では良い対策順序となるかと思われます。