SSL検索の適用範囲が拡大。自然検索によるアクセス解析の難易度上昇の懸念
2013年10月1日
SSL検索の適用範囲が拡大しました。自然検索によるアクセス解析の難易度上昇の懸念されています。
http://searchengineland.com/post-prism-google-secure-searches-172487
頻繁に見られていたnot providedの増加傾向
2013年7月以降、Googleではアナウンスはなかったものの、検索エンジンからの流入を測るアナリティクスなどのアクセス解析の結果に各所にて変化が確認されておりました。それは、自然検索でサイトに訪問したユーザーの「not provided」のステータスが極端に増加したことです。
本来なら、どのような検索ワードで検索したかどうかを解析ツール(Googleアナリティクスなど)で確認することが出来ます。しかし、Google検索でのセキュリティ範囲が広まり、解析不可のユーザーが多くなりました。これは、「SSL検索(セキュリティが施された検索)」が関連しています。
SSL検索とは
「SSL検索(セキュリティが施された検索)」とは、プライバシー保護の観点から導入されているとされるGoogleの機能であり、ユーザーの検索ワード自体を世界標準のセキュリティ規格であるSSL(Secure Sockets Layer)により保護される検索となります。これが適用しているユーザーの検索ワードや地域情報は、「not provided」というステータスになってしまうので、詳細な解析が出来なくなってきます。
いままでは、Googleアカウントでログインしている状態のユーザーが主な対象でしたが、どうやら7月よりログアウト後のユーザーもこの「SSL検索」が適用されるようになってきております。
このアップデートで何が変わるか
このアップデートはまだ全てのブラウザ環境で適用されているわけでは無く、実際の正確な影響は未だ不明な点が多くあります。これによるアクセスするユーザー数自体に変化はないかと思われますが、「not provided」ステータスのユーザーが増えたことにより、ユーザーの思考推移をより追いづらくなってくることは確実です。
どのような検索ワードでアクセスしてくるのかだけを確認する上ではWEBマスターツールなどが有効とされておりますが、より細かな確認が出来なくなってくる可能性は今後懸念しておく必要があることが考えられます。