Google、検索エンジンのアルゴリズムを更新「Project Owl」
2017年04月28日
2017年2月の日本語検索アルゴリズム変更から2ヶ月が経ち、Googleは米時間の4月25日に新たに品質向上に向けたアルゴリズムの更新を行いました。
約2ヶ月前の変更と内容が相似的とはなりますが、Googleは検索ランキングを含むアルゴリズム変更を行ったことを「ウェブマスター向け公式ブログ」にて公表しております。
Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google 検索における最新の品質向上について
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/04/our-latest-quality-improvements-search.html
■フェイクニュースや悪意のある情報の規制
今回のGoogleがアルゴリズム変更で意識した対象とは「フェイクニュース」や「低品質であり攻撃的な内容のコンテンツ」、「悪意のある情報を配信しているサイト」を検索結果に表示しないよう改善を行っております。
また長期的な改善という視点からもユーザーが簡単にフィードバックを送れるツールの導入も含んでいます。
Googleは以前からサイトの質や明確さ、ユーザビリティを意識したコンテンツはもちろん、検索結果に表示される情報の信頼性もよりよい検索エンジンにするために日々改善を行って参ります。
しかし、現状でも以前の日本語検索で話題がありましたように、嘘ニュースを含めたコンテンツが上位表示されたりと、Googleも日本語検索のみでと稀となるアルゴリズム更新を行ったり、改良を続けている状況が続いております。
・プロジェクトアウルアップデート
今回「Project Owl」というプロジェクトに基づき進められたアルゴリズム更新となりプロジェクトアウルアップデートと呼ばれております。
アップデートの軸となる目的としましてフェイクニュースを対象とし、低品質のコンテンツという事でランキングを下げるアルゴリズムとなります。
>フェイクニュース、事実と異なるコンテンツ、不正確となる医療情報、人種差別等の内容
社会的問題ともなりつつある「フェイクニュース」の対策としてより信憑性が高いページを表示する事を含めたアルゴリズムを改良しているとのことで、3月に更新された最新のGoogle品質ガイドライン(検索品質評価基準)でも同様の記載が追加されております。
■ユーザーの為のフィードバックツール
Googleの検索エンジン内でクエリ予測「オートコンプリート機能」や「強調スニペット」などを私たちは普段から何気なく利用しています。
>オートコンプリート機能
↓
ユーザーがフィードバックを返せる仕組みを追加
>強調スニペット
↓
フィードバック画面の項目に、明確にラベル分けしたカテゴリを記載
ユーザーの検索補助&サポートとしてGoogleが導入しており、アルゴリズムによって自動的に生成される機能となります。
しかし、これまで自動的に生成させることで不正確、または不快な内容等を表示させる事が御座いました。
その為、今回Googleはユーザー自身が簡単に不適切と思えるコンテンツをフィードバックとして返せる仕組みで追加しています。
Googleは日々ユーザー体験向上を目指しております。その為、WEB管理者にとっては今後も検索順位絡みのアルゴリズム更新を含めた調整を行っていくと予測されます。
SEO視点から日々のGoogleの動向をチェックしつつ、どの端末でもユーザーが使いやすく見やすいサイトである事を意識したサイト構成がこれからも重要となり、検索順位にもたらす影響も大きくなると想定されます。
これからも私達は、有益となる情報をWEB管理者の皆様にお届けできるように更新して参ります。