「HTTPSラベル表示とMFI移行の最新情報」
2018年05月31日
今回は、本格的に移行が始まったMFIの現状についてと今年2月に少しお話をさせていただいたHTTPSについての情報をお伝えいたします。
MFIの移行についての現状
スタッフブログ過去記事:http://seohopper.jp/staff/mfi_start_201804_1/
MFI移行開始、通知が遅れていた?!
先月のレポートでお伝えした通り、MFIの移行はすでに開始しております。
移行されたサイトの管理者にはsearchConsole経由で通知が送られるとのことでしたが、国内でも海外でも移行開始後しばらく通知を受取ったという情報が流れてくることがなかったため、対象がごく少数のサイトが対象だったのか、またはまだ移行は開始されていないのかと疑われる様子もありました。
Google関係者へ確認を行ったところ、移行は確かに予定通りに開始されておりました。
そしてその後次々と、MFI通知が届いたという情報が入ってきました。
— Ari Finkelstein (@arifinkels) 2018年4月30日
この通知はSearchConsoleの設定を日本語にしていても、現状はすべて英語で届いています。
この通り、MFI移行は徐々に進んでいます。
MFIへ移行されるサイトは様々なチェック項目を満たしているサイト、つまり、きちんと準備ができているサイトから移行が進んでいますので、準備ができていないサイトは早く準備を整えておきましょう。
Google参照URL:モバイルファーストインデックスに関するおすすめの方法
https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-first-indexing?hl=ja
既に準備が整っているサイトの管理者の方はMFI通知が来るのが待ち遠しいですね。
安全性を表すHTTPSのラベルとアイコンが削除ー。
先月中旬ごろ、Chromeブラウザのセキュリティに関するUI変更がGoogleよりアナウンスされました。
HTTP、HTTPSページのインジケータが今後の新しいバージョンのChromeでは変更されます。
HTTPSへの移行
スタッフブログ過去記事:『すべての非HTTPSページに警告のラベルが表示』
http://seohopper.jp/staff/https_caution_201802/
上記の過去記事でお伝えさせていただいたのは、「HTTPS=保護されていて安全な通信」を意味し、「HTTP=保護されていない通信」とユーザーへ知らせるためのラベルが表示される仕様となり、サイト管理者にはHTTPSへの移行を促している。といった内容でした。
鍵アイコンとラベルが削除される?
現在、HTTPSページにアクセスすると、アドレスバーの先頭に鍵マークのアイコンと「保護された通信」のラベルが表示されます。
これが、今年9月にリリースされる「Chrome69」では今まで表示されていた「保護された通信」のラベルと「https://」の表示がなくなり、下の画像のように鍵のアイコンのみが表示されるようになります。
また、最終的には下の画像のように鍵アイコンの表示もなくす予定のようです。
HTTPページに危険ラベルが表示される
一方HTTPページですが、ページの危険性を強調する度合いを強めていくためHTTP通信でフォームを送信するページに文字を入力すると「保護されていない通信」ラベルが赤色に反転します。
これは2018年10月リリース予定の「Chrome70」より実装するとのこと。
HTTPSが標準となっていくことで、強調する必要がなくなるとはいえアイコンやラベルを取り除いていくというのは驚きましたし、最初は見慣れないため少し不安に思ってしまいそうですが、安全な通信が標準化されセキュリティが高まるのは非常に良いことですね。
また反対にHTTPを非標準と認識する傾向が強まっていき、今年7月にリリースされるバージョン68からHTTPページには例外なく「保護されていない通信」ラベルが表示されるようになります。
この表示によってHTTP通信に不安を感じてしまうユーザーが増えることも予想されるので、HTTPSへの移行がまだできていないという方は早急に対策をしましょう。