MFI本格展開を開始、あなたのサイトは準備はできていますか?
2018年04月25日
いよいよ、MFIが本格的に移行を開始しました。
これまでは試験的に展開していたため少数のサイトのみ移行されていましたが、今回は本格展開ということで、より広範囲の準備のできているサイトから移行されていきます。
Googleウェブマスター向けブログ:「モバイルファーストインデックスを開始します」https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html
―MFIをおさらい
最近はスマホユーザーが増え続けていることから、PCで検索を行うユーザーよりもモバイルで検索、サイト閲覧をするユーザの方が多くなりました。
こうしたモバイルユーザーの増加に伴い、Googleはモバイル向けページを基準とした検索結果がでるよう「Mobile First Index(モバイル ファースト インデックス)」を作りました。これまではPC向けページがインデックス対象になっていましたが、MFIの導入により今後はモバイル向けページをクロールし、評価に基づき検索順位が決定されるようになります。
―移行によって起こる変化とは
クロールの大部分がモバイル版Googlebotになります。また、今後はモバイル版ページからコンテンツが取得されます。
―MFIはランキング方法ではない
MFIはインデックスシステムの変更であり、ランキングアルゴリズムの更新とは異なります。
検索順位を決めるための対象がモバイル向けページになるということなので、この方法でインデックスされることでランキング優位性は関係しません。
また、去年の記事でも少し触れましたが、MFIによって急激な順位変動が起きないようにクオリティーニュートラルを意識して、Googleは慎重に準備を進めてきていました。
参照URL:モバイルファーストインデックスとは…
https://webmaster-ja.googleblog.com/2016/11/mobile-first-indexing.html
―モバイルフレンドリーなコンテンツ
2018年7月より、ページの表示に時間のかかるコンテンツはデスクトップ、モバイルともに検索結果に悪影響が出ることが発表された。
また、ランキングは多くの要素を使用するため、他の多数の信号が最も関連性の高いコンテンツと判断をした場合には、モバイルフレンドリーでないコンテンツや、読み込みが遅いコンテンツをユーザーに表示することがあります。
―移行のタイミング
今までのMFIの記事でも何度もお伝えをさせていただいていますが、すべてのサイトが一斉にMFIへ移行するということはありません。
またタイムラインも決まっていないので、完了までには数年の月日が必要になるのではないかと予想されている。
なので、あくまで準備が整っているサイトだとGoogleが判断したサイトから順に移行されます。
もしかしたらこの際に大規模なサイトは、すべてのページが MFI になるまでに時間がかかるかもしれません。
また、移行された際には早ければ数時間、そうでなくても数日の間にsearchconsoleに通知が届きます。
以下の構成のサイトになっていれば基本的にMFIに対して特別な対応をする必要はなさそうです。
・PC向けのページだけ
(PC向けしかないサイトは、MFI導入後もクロール・インデックスの対象になるページは変わりません。ただし、スマホ対応していない事の影響はありますので、モバイル検索の評価は下がるでしょう。)
・レスポンシブウェブデザイン
過去に記事掲載していましたので、詳細については以下ご参照ください。
SEOスタッフブログ:「レスポンシブ ウェブ デザインへの移行方法と重複コンテンツによる影響について」
http://seohopper.jp/staff/responsive-web-design_duplicate-content_201710/
・AMPだけ
こちらも過去に記事掲載をしておりましたので、以下ご参照ください。
SEOスタッフブログ:「AMPプロジェクトの概要について」
http://seohopper.jp/staff/ampproject_201710/
上記のような構成のサイトは早いうちにMFI移行となる可能性が高いでしょう。
また対応に関しての詳細は公式アナウンスと、ベストプラティクスで確認できます。(日本語版はまだでていませんが、、)
大切な準備として、重要なコンテンツはPC向け・モバイル向けの両方のページ内容を一致させること。様々なデータが一致していることを確認しておくことが大切です。
最後に、モバイルユーザーに対してページ表示速度は重要になってきますので、ご自身のサイトがモバイル対応になっているかを確認する事と同時にスピードアップについても取り組んでいきましょう。